不妊症の治療方法

ピエゾICSI

従来の顕微授精は用手的に針を卵子に針入させて、細胞内に精子を注入しておりました。この際どうしても透明帯を突破して細胞質に入らざるを得ず、精子が1匹細胞内に入るまでにはある程度のダメージを卵子の細胞質に与えてしまいます。この影響を少しでも減らすためにピエゾ法という方法が従来よりありましたが、あまり普及しておりませんでした。
最近針が開発され従来のピエゾ法の問題点が解消されました。この方法は慣性力という力を用いて針の先端を微妙に前進させることにより透明帯を従来のように用手的に押し付けて陥凹させ、細胞質の中に深く入り、そして細胞質に陰圧をかけてピペットの中に吸い込み精子を入れるという操作が必要なくなり、針は自然と透明帯を突破します。細胞質と透明帯の間にある囲卵腔に針が入ったことは容易に確認できますので、この時点で更に弱い一回のパルスで細胞質の中に針が簡単に入り細胞質を吸引することなく精子を注入することができます。
この操作により従来の顕微授精の平均受精率65%が約85~90%に上昇しております。特に老化した卵子、質の悪い卵子の受精率は向上し、胚発生率も向上しております。

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