不妊症の治療方法

カウフマン療法・ホルモン療法

女性の体内で起こる「自然なホルモンの変化」を、薬剤を用いて疑似的に造る方法です。
この治療を行う目的は、ホルモン周期が乱れている方などをはじめ、大きく3つに分かれます。

 症状 目的
月経不順 ホルモンバランスを整えて基礎体温を二相性にし、月経が起きるようにするため(凍結胚移植のホルモン周期移植も同様)
採卵後 卵巣を一周期お休みさせて、次の月経周期を整えるため(排卵誘発剤を使用すると卵巣機能が亢進するため、ホルモンバランスが乱れることがあります)
高齢の方 卵巣機能を高めて排卵誘発剤の反応をよくするため

カウフマン療法について

 

カウフマン療法

上の図は、女性の自然なホルモン周期を表しています。
カウフマン療法はこれに見立てて、月経3日目(低温期)よりプレマリンを服用し、エストロゲンを補充します。
そして、月経15日目(高温期)よりヒスロンを服用し、プロゲステロンを補充します。
月経24日目には、2種類のお薬が同時に飲み終わるという治療法です。
数日後には自然に月経が起こります。
自然排卵ができないような排卵障害を抱えている方でも、卵巣機能が正常になることがあります。

ホルモン療法について

カウフマン療法とは異なり、低用量ピルのマーベロンや中用量ピルのプラノバールといったピルを内服する方法です。
ピルは黄体ホルモンと卵胞ホルモンの合剤のため、基礎体温は初めから高温期となり二相性にはなりません。
また、マーベロンを服用すると月経がだらだらと続くことがありますが、薬は飲みきってください。

ホルモン剤服用に関する注意事項

  • 気分不良などの副作用
    ホルモン剤の服用時には吐き気や嘔吐、胃痛などの症状が現れることがあります。ただ、1~2日飲んでいると、慣れてきて症状が軽くなる場合がありますので、まずは様子を見られてください。症状が軽くならない場合は、服用する時間帯を変えてみてください(就寝前に服用する、昼食後に服用するなど)。それでも改善が見られない場合は、他のお薬に変える、胃薬を処方する、もしくは治療を中止するなどの処置を取らせていただきます。胃薬の処方については、市販のものだと薬効を阻害することがありますので、ご希望であれば当院からお送りすることも可能ですし、近医で処方していただいても構いません。
  • 服用後の月経について
    薬を飲み終えてから3~4日経つと少量の出血が始まります。これは月経です。出血量はおりもの程度にまで極端に減り、また月経痛が弱くなることもあるため、本人はまったく気が付かないまま月経が終わることがあります(稀に量が増えたり、お腹が痛くなったりすることもあります)。そのため、カウフマン療法後やピルの内服後は、基礎体温をつけることをお勧めします。
    基礎体温が下降し始めると、色のついた少量のおりものがありますので、これを月経初日としてください。

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