人工授精
排卵日を特定して夫婦生活をとるタイミング法に対して、人工授精(AIH)は排卵日に細いチューブで精子を子宮腔内に注入する方法です。
AIHはOPE室ではなく内診台にて行います。
治療後は安静にする必要が特にありませんので、すぐに歩行して帰宅することができます。
タイミング法と比べたときの長所
- 原則的に排卵誘発を行いますので、卵子の質を高めることができます。
- 子宮内は、細菌が入らないように弱酸性になっているため、運動性の低い精子はそこで死滅して卵管まで到達できませんが、AIHなら子宮奥に精子を注入するため、より高い受精率が期待できます。
- 前もってご主人の精子を凍結できていれば、お仕事の都合などでなかなかタイミングが合わせにくいご夫婦でもベストなタイミングで治療を行うことができます。(原則的には新鮮精子を用いられることをお勧めしております)
AIHの適応
- タイミング法を半年以上続けても結果が出ない
- 精子の数が少ない、または動きが悪い(軽度~中等度の乏精子症または精子無力症)
- 抗精子抗体が陽性
- フーナーテスト(性交後試験)が不良