治療成績

IVF・ICSI・凍結胚移植における臨床成績

(妊娠率)=(妊娠数)/(移植数)、(流産率)=(流産数)/(妊娠数)、
(対移植生産率)=(出産数)/(移植数)、(多胎妊娠率)=(多胎妊娠数)/(妊娠数)

2017年に当院で行った治療の臨床成績です。
患者様より妊娠、出産のご報告をいただき、1年分のデータが出揃い次第更新いたします。
治療は全ての方に有効というわけではありません。

34歳以下

体外受精 顕微授精 凍結胚移植 合計
自然周期 ホルモン周期
妊娠率 50.3%
(83/165)
26.4%
(58/220)
53.0%
(152/287)
44.1%
(83/188)
43.7%
(376/860)
流産率 6.0%
(5/83)
19.0%
(11/58)
13.2%
(20/152)
21.7%
(18/83)
14.4%
(54/376)
対移植生産率 46.7%
(77/165)
20.9%
(46/220)
45.6%
(131/287)
34.6%
(65/188)
37.1%
(319/860)
多胎妊娠率 1.2%
(1/83)
1.7%
(1/58)
5.3%
(8/152)
4.8%
(4/83)
3.7%
(14/376)

35~39歳

体外受精 顕微授精 凍結胚移植 合計
自然周期 ホルモン周期
妊娠率 32.6%
(89/273)
22.3%
(70/314)
44.6%
(205/460)
38.3%
(87/227)
35.4%
(451/1274)
流産率 27.0%
(24/89)
30.0%
(21/70)
22.0%
(45/205)
27.6%
(24/87)
25.3%
(114/451)
対移植生産率 23.1%
(63/273)
15.3%
(48/314)
34.8%
(160/460)
27.8%
(63/227)
26.2%
(334/1274)
多胎妊娠率 4.5%
(4/89)
4.3%
(3/70)
9.8%
(20/205)
14.9%
(13/87)
8.9%
(40/451)

40・41歳

体外受精 顕微授精 凍結胚移植 合計
自然周期 ホルモン周期
妊娠率 21.1%
(20/95)
14.5%
(30/207)
34.2%
(54/158)
28.9%
(41/142)
24.1%
(145/602)
流産率 50.0%
(10/20)
40.0%
(12/30)
29.6%
(16/54)
24.4%
(10/41)
33.1%
(48/145)
対移植生産率 10.5%
(10/95)
8.2%
(17/207)
24.1%
(38/158)
21.8%
(31/142)
15.9%
(96/602)
多胎妊娠率 10.0%
(2/20)
6.7%
(2/30)
5.6%
(3/54)
4.9%
(2/41)
6.2%
(9/145)

42歳以上

体外受精 顕微授精 凍結胚移植 合計
自然周期 ホルモン周期
妊娠率 24.2%
(15/62)
5.5%
(22/402)
17.0%
(18/106)
12.2%
(34/278)
10.5%
(89/848)
流産率 40.0%
(6/15)
50.0%
(11/22)
27.8%
(5/18)
61.8%
(21/34)
48.3%
(43/89)
対移植生産率 14.5%
(9/62)
2.5%
(10/402)
12.3%
(13/106)
4.7%
(13/278)
5.3%
(45/848)
多胎妊娠率 0.0%
(0/15)
0.0%
(0/22)
5.6%
(1/18)
0.0%
(0/34)
1.1%
(1/89)

40歳以上の凍結胚移植での臨床成績

(妊娠率)=(妊娠数)/(移植数)、(流産率)=(流産数)/(妊娠数)、
(対移植生産率)=(出産数)/(移植数)

当院における40歳以上の方の凍結胚移植での臨床成績です。
(期間:2007~2010年)

年齢別

40歳 41歳 42歳 43歳
妊娠率 30.2%
(106/351)
23.1%
(58/251)
18.4%
(38/207)
15.0%
(25/167)
流産率 41.5%
(44/106)
29.3%
(17/58)
60.5%
(23/38)
60.0%
(15/25)
対移植生産率 17.7%
(62/3519)
16.3%
(41/251)
7.2%
(15/207)
6.0%
(10/167)
44歳 45歳 46歳 47歳
妊娠率 12.4%
(16/129)
3.1%
(3/96)
10.0%
(4/40)
0.0%
(0/23)
流産率 56.3%
(9/16)
100%
(3/3)
75.0%
(3/4)

(0/0)
対移植生産率 5.4%
(7/129)
0.0%
(0/96)
2.5%
(1/40)
0.0%
(0/23)

年齢群別

40~43歳 44~46歳 47歳以上 合計
妊娠率 23.3%
(227/976)
8.7%
(23/265)
0.0%
(0/38)
19.5%
(250/1279)
流産率 43.6%
(99/227)
65.2%
(15/23)

(0/0)
45.6%
(114/250)
対移植生産率 13.1%
(128/976)
3.0%
(8/265)
0.0%
(0/38)
10.6%
(136/1279)

卵管内移植での臨床成績

(妊娠率)=(妊娠数)/(移植数)、(流産率)=(流産数)/(妊娠数)、
(対移植生産率)=(出産数)/(移植数)、(多胎妊娠率)=(多胎妊娠数)/(妊娠数)

当院では、年齢の高い方や、卵や胚の数が少ない方、体外受精を何度も失敗している方など、ほとんど妊娠が望めない方に卵管内移植(GIFT・ZIFT・EIFT)を行っています。

GIFT ZIFT EIFT
妊娠率 15.9%
(7/44)
18.9%
(7/37)
16.9%
(10/59)
流産率 57.1%
(4/7)
28.6%
(2/7)
10.0%
(1/10)
対移植生産率 6.8%
(3/44)
16.2%
(6/37)
13.6%
(8/59)
多胎妊娠率 14.3%
(1/7)
14.3%
(1/7)
20.0%
(2/10)

MESAとMicro-TESEの臨床成績

(妊娠率)=(妊娠数)/(移植数)、(流産率)=(流産数)/(妊娠数)、
(対移植生産率)=(出産数)/(移植数)

当院のMESAMicro-TESEの治療実績データは、以下の臨床成績となっております。よって、当院の無精子症に対する治療法は、閉塞性ならばMESAを、非閉塞性ならばMicro-TESEを行っております。
(期間:2009~2012年)

MESA Micro-TESE
妊娠率 34.7%
(165/475)
16.2%
(247/1523)
流産率 29.1%
(48/165)
53.4%
(132/247)
生産率 24.6%
(117/475)
7.6%
(115/1523)

後期精子細胞での臨床成績

(妊娠率)=(妊娠数)/(移植数)、(流産率)=(流産数)/(妊娠数)、
(対移植生産率)=(出産数)/(移植数)

当院にて後期精子細胞を使用した症例の治療実績です。
(期間:2010年)

新鮮胚移植 凍結胚移植
妊娠率 20.5%
(27/132)
35.2%
(31/88)
流産率 51.9%
(14/27)
41.9%
(13/31)
生産率 9.1%
(12/132)
20.5%
(18/88)

円形精子細胞での臨床成績

(妊娠率)=(妊娠数)/(移植数)

当院にて円形精子細胞を使用した症例の治療実績です。
(期間:2011年9月~2016年)

新鮮胚移植 凍結胚移植 合計
妊娠率 5.5%
(116/2130)
15.7%
(104/662)
7.9%
(220/2792)
流産率 44.0%
(51/116)
32.7%
(34/104)
38.6%
(85/220)
生産率 3.1%
(65/2130)
10.4%
(69/662)
4.8%
(134/2792)

着床前診断の結果(2019年11月22日現在)

当院で実施した着床前診断(PGD)の結果です。結果がわかり次第、随時お伝えいたします。
13例は流産となりましたが、その原因は、染色体異常による流産ではないことがわかっております。

現在までの申請数 155例
申請許可数 137例
現在までの治療数 292例(106人) ※17名が第2子、1名が第3子の治療を行いました
現在までの妊娠数 75例(60人)
妊娠率(対患者) 60.5%(75/124) ※妊娠判定待ちの方を除きます
妊娠率(対周期) 25.7%(75/292) ※妊娠判定待ちの症例を除きます
流産数 13 例(11人)
流産率 17.3%(13/75)
その他の転帰 2 例 (子宮外妊娠1例、人工妊娠中絶1例)
現在までの出産数 55例(47人) ※6名が第2子目を出産しました
現在までの出生児数 67人
出生率(対患者) 46.2%(55/119) ※妊娠継続中・妊娠判定待ちの方を除きます
生産率(対周期) 19.2%(55/287) ※妊娠継続中・妊娠判定待ちの症例を除きます
妊娠継続中 5人
妊娠判定待ち 0人

当院における卵子提供の現況(2020年1月11日現在)

当院で実施した卵子提供の結果です。

JISART倫理委員会への申請数 52例
申請許可数 49例 ※1例は申請結果待ち
治療数 130例(48人) ※9名が第2子目の治療を行いました
化学妊娠数 48例(34人)
臨床妊娠数 42例(32人)
流産数 6例(6人)
その他の転帰 3例(2人) ※子宮外妊娠3例
出産数 31例(27人) ※4名が第2子目を出産いたしました
出産児数 35人
妊娠継続中 2例
妊娠判定待ち 0例

高度生殖医療は自由診療になり保険はききません 治療費用は以下の通りです

内容 費用 備考
採卵時 預かり金 250,000円




採卵数 (1~5個) 100,000円 ※採卵した個数によって費用が決定

※採卵後すべての胚を凍結する場合
2本目から請求(全胚凍結)
1本につき、凍結時の胚の状態によって
20,000~40,000円加算 

2回目以降は減額制度あり(新鮮胚移植の場合のみ)
顕微授精・長期培養を行った場合は費用加算
採卵数 (6~10個)
120,000円
採卵数 (11~19個) 140,000円
採卵数 (20個以上) 160,000円
採卵雑費(新鮮胚移植) 17,540円
採卵雑費(全胚凍結) 10,360円





麻酔なし 0円
局所麻酔 10,000円
静脈麻酔
採卵個数19個まで
30,000円
静脈麻酔
採卵個数20個以上
50,000円



新鮮胚移植 70,000円 採卵と同じ周期に移植する方法
凍結胚移植 170,000円 凍結していた胚を融解して移植する方法
融解後に培養する場合は長期培養費用加算
(雑費)9,180円
卵管内移植 GIFT法 500,000円
(雑費)20,860円
1泊入院が必要
ZIFT法 500,000円
(雑費)20,860円


精子処理費(基本料金) 30,000円 中止の場合はこの費用は請求しません
培養準備費(基本料金) 50,000円
長期培養 (3日目) 30,000円 長期培養の加算費用
(  )内は、採卵した次の日を1日目と数えた、移植までの日数
長期培養 (4日目) 40,000円
長期培養 (5日目) 50,000円


顕微授精 (1~2個) 20,000円 顕微授精の加算費用
(  )内は、顕微授精をする個数
顕微授精 (3~9個) 40,000円
顕微授精 (10~15個) 50,000円
顕微授精 (15~19個) 60,000円
顕微授精 (20個以上) 70,000円
ピエゾ顕微授精 30,000円 上記顕微授精費に加算


余剰胚凍結 (1本)20,000~40,000円 凍結時の状態によって費用差あり
未受精卵凍結 (1本)20,000円
 アシステッドハッチング 30,000円
エンブリオグル- 15,000円
 ※採卵を行ったが
卵子が採れなかった場合
100,000円 左記金額に採卵時麻酔費も加算されます。
(雑費)10,360円
※採卵後、体外受精したが
受精・分割しなかった場合
140,000円
(雑費)10,360円
 顕微授精費(中止) 10,000円 採卵後、体外受精をしたが受精・分割しなかった場合に、
顕微授精、培養を行った場合は、左記料金を加算

リスクと副作用について

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

主に排卵誘発を行ったことが原因で、採卵(排卵)後に卵巣が腫れる副作用です。
PCOまたはPCOSだと、発生率は特に高くなります。

<OHSSの症状>

  • 腹部の膨満感、下腹部痛、上腹部痛(胃の痛み)
  • 胸水がたまって咳が続く、呼吸が苦しくなる
  • 総尿量がかなり減少する
  • 血栓症(多量の水分が腹水へ移行するために、血液中の水分が減少して濃縮された状態となり、微小血管内に血液がつまる)

OHSSの発症が予想される方に対しては、連日で当院に通院していただくか、入院にて管理させていただきます。
遠方の方であれば、地元の病院にてOHSS管理をしていただけるよう、当院から情報提供書をお渡しすることもあります。

胚移植のリスク

多胎妊娠…双子などを妊娠するケースです。

  • 妊娠中毒症などの妊娠合併症のリスク発生率が、単胎妊娠より高くなります。
  • 妊娠中期以降はより注意深く産科管理する必要があり、妊娠20週ぐらいで子宮の入り口を縛る(シロッカー)手術、妊娠30週ぐらいで早期入院が勧められます。
  • 出産方法は、帝王切開になることが多いです。

子宮外妊娠…子宮内に移植した胚が卵管内や子宮頚管内、腹腔内に移動してしまい、子宮以外の場所で着床することです。

  • およそ98%は卵管に妊娠します。卵管妊娠は卵巣や卵管が破裂して大量出血してしまう恐れがあるため、卵管ごと摘除して対処することがあります。
  • 妊娠反応は陽性にもかかわらず、経膣超音波検査で子宮内に胎嚢が認められない場合には、子宮外妊娠が疑われます。
  • 日本産科婦人科学会の調査によると、自然妊娠よりARTの方が若干高い頻度で認められるとされています。

子宮内外同時妊娠…ごく稀に、複数個の胚を移植した場合に、それぞれが子宮内と子宮外に同時に着床することがあります。

  • 子宮外妊娠と同様のリスクがあります。
  • 子宮内外同時妊娠の早期診断はかなり難しいです。

page top