不妊症の原因

卵管周囲癒着

症状

卵管周囲癒着卵管の周囲が癒着している症状を指します。
卵巣から排卵された卵子は卵管へ自然に入るのではなく、「卵管采」という卵管先端にある部位が動いてキャッチすることで取り込まれます。
そのため、卵管が癒着していると卵管采は動くことができず、卵子が取り込めなくなります(ピックアップ障害といいます)。

卵管周囲癒着は、発見されにくい不妊症原因の一つです。
一般的に、不妊症と診断されなかったご夫婦の85%は1年の間に妊娠すると言われます。
逆に言えば、健全であるはずなのに妊娠できない方が15%いるということです。
この方々の約半数に疑われる不妊原因が、この卵管周囲癒着です。
なぜ卵管周囲癒着は発見されにくいかというと、卵管造影検査で良好な結果が出ると卵管の機能は問題ないと診断されることが多いためです。
卵管機能を十分に知るには、腹腔鏡検査で癒着の有無を調べる必要もあります。

原因

子宮内膜症子宮筋腫、腹膜炎、感染症などによる骨盤腹膜炎、もしくは過去に受けた開腹手術などが挙げられます。
特に開腹手術による癒着の発生率は70~80%と高確率のため、既往歴のある方は一度腹腔鏡検査を受けられることをお勧めいたします。
なお、タイミング法人工授精を1年以上しても妊娠しない方にもお勧めすることがあります。

治療法

腹腔鏡検査

卵管周囲癒着の有無を調べる検査の一つでもあります。
癒着の進行具合にもよりますが、ほとんどの場合は腹腔鏡検査で癒着を剥離できます。
癒着剥離できれば卵管の機能が回復するので、自然妊娠または人工授精による妊娠が可能になります。

FTカテーテル

卵管周囲癒着は卵管閉塞と併せて発症しているケースが多いですが、腹腔鏡下および子宮鏡下にて行う当院のFTカテーテル法であれば、両方とも一度に治療することができます。
卵管機能を正常化させるにあたり、最も確実な治療法といえます。

体外受精

剥離不可能なほど癒着が進行していれば、体外受精の適応となります。

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