不妊症の原因

高齢・卵子の老化

症状

年齢を重ねるにつれて状態の良い卵子は少なくなり、老化卵子が増えていきます。
老化卵子を用いた治療では妊娠率が低下し、流産率は60%以上にも及びます。
このことは日本産科婦人科学会の統計からも明らかとなっております。

年齢別妊娠率・生産率・流産率(日本産科婦人科学会)

年齢別治療周期数(日本産科婦人科学会)

表1のグラフでは、流産率を示す赤いラインは右肩上がりですが、生産率の緑は40歳を境にほぼ0%にしぼんでおります。
表2のグラフでは、不妊治療を受けている日本人女性のなかで最も多い年齢群は39歳だということが分かります。
また、35歳以上の方が全体に占める割合は71.8%となります。

この統計結果からは晩婚化などの背景も見えますが、老化卵子ではなかなか良い結果が得られず治療が長引くため、35歳以上の割合が大半を占めるようになったという推測もできます。

卵子の老化について

卵子が老化していく主な要因は、閉経を迎える準備に入るためです。
おおよそ35歳を目安にその準備は始まるといわれています。
閉経を迎える準備とは、具体的には卵巣機能が徐々に低下する生理現象を指します(急激には落ちません)。
卵巣機能が低下すれば、卵子の数や質は低下するため、老化卵子と呼ばれます。
つまり、「老化卵子の発生」はどうしても避けることができない、自然な現象なのです。
このような状況での治療では、出産に行き着くことがどうしても難しくなります。
そのため、老化卵子を用いた治療には限界があるということを、常に心がけてください。
また、不妊治療のゴールは妊娠ではなく出産です
高齢で妊娠されたのであれば、出産されるころにはさらに年齢は高くなっていますので、出産に伴うリスクの危険性も同様に高くなります。
これらのことを十分お考えになったうえで病院をお選びになり、治療に入られることをお勧めいたします。

治療法

卵子提供
卵子の若返り(研究段階)

現在、老化卵子に対する根本的な治療法はありませんが、卵子を若返らせる卵細胞質置換という治療法の研究は進められています。
詳しくはリンク先をご覧ください。

page top