不妊症の原因

卵管閉塞

症状

卵管閉塞01 子宮の左右には卵巣と子宮をつなぐ「卵管」と呼ばれるくだがあります。
卵管は、精子と卵子が受精する、いわば「生命が誕生する場所」です。

その卵管が左右とも閉塞している場合は「両側卵管閉塞」といわれ、治療を受けない限り自然妊娠が不可能とされています。
そのため、両側卵管閉塞は「絶対不妊」といわれています。 卵管閉塞02

原因

感染症子宮内膜症、虫垂炎、卵管水腫などが考えられますが、原因不明であることが多いです。

検査

子宮卵管造影検査で診断できます。
しかし、閉塞原因が感染症や子宮内膜症である場合は卵管周囲癒着も併発している可能性が高いです。
卵管周囲癒着は子宮卵管造影検査では分かりませんが、腹腔鏡検査で診断できます。
卵管周囲癒着の詳しい症状についてはリンク先をご覧ください。

治療法

特徴 注意点
通水治療 軽い詰まりに対して有効な治療法です。 術後しばらくして再閉塞する可能性があります。
FTカテーテル 閉塞部位の開通および卵管周囲癒着の剥離も同時に行うことができます。
体外受精 卵子と精子を取り出して受精させるのであれば卵管を介さずに済みますので、卵管閉塞に対する治療は必要ありません。 卵管閉塞の原因が卵管水腫である場合、着床率が低下する恐れがあるので腹腔鏡検査にて摘除しなければなりません。

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