月経異常・排卵障害

不妊症の原因

	症状	代表的な原因（その他の原因も考えられます）
排卵障害	月経が定期的に起こらず不規則、もしくは全く起こらない	①無理なダイエットによる急激な体重減少（難治性） ②肥満 ③多嚢胞性卵巣症候群（PCOS） ④高プロラクチン血症（乳汁を分泌するプロラクチンというホルモンの異常分泌）による卵巣へのホルモン分泌が抑制されるため
過多月経	月経量の過多	①器質的疾患に伴うもの（子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなど） ②全身疾患に伴うもの（血液異常、甲状腺機能亢進症など） ③機能的原因（自律神経失調症など）
過少月経	月経量の過少	①子宮内腔の癒着（アッシャーマン症候群） ②子宮発育不全
おりものの異常	①おりもののにおいが強い ②白色でベタベタする ③血液が混じるなど	①月経前後の不規則な生活、風邪などによる抗生剤の服用などが原因の一時的なもの ②炎症や子宮がんの初期症状
月経困難症	①月経痛がひどい ②下腹部痛がひどく触れるとしこりを感じる	①子宮筋腫 ②卵巣嚢種
不正性器出血	月経時以外に出血がある（月経14～18日後の少量出血は排卵期出血といって異常ではない）	①子宮筋腫 ②子宮陰部びらん ③ポリープ ④子宮体がん・頸がん

ホルモン検査（LH-RH負荷試験）により異常や障害の原因を特定できれば、適切に治療を行うことができます。
上記のいずれかの症状に当てはまれば、産科婦人科を受診されることをお勧めいたします。