御夫婦が待ち望んでいた妊娠、妊娠反応陽性が出た時の驚きと喜び、すべての苦しみを忘れることができる一瞬です。しかし、これから更に出産に至るまでの道のりも、決して平坦なものではありません。数々の試練が待ち受けているのです。もちろん、何も起こらずに無事に妊娠、出産を終える方も大勢います。それでも、おひとりおひとりの妊娠経過はさまざまで、色々な突発的な変化が起こりうることが妊娠、そして出産です。
当院スタッフは、この大切な妊娠を見守ってゆき、安全で御夫婦の満足できる出産をして欲しいと願っています。そして元気な赤ちゃんを得て、お父さん、お母さんとなった御夫婦に、安心して幸せな育児をして欲しいと願っています。当院での出産スケジュールは下記より御確認ください。
妊娠、出産に関するリスクには、どのようなものがあるのでしょうか。その対処法についても御説明します。
10ヶ月間という期間をかけて、母親の中で胎児はすくすくと育ちます。それに伴い、母体には、様々な変化が現れてきます。その中でも、よく知られているのは、悪阻(つわり)でしょう。その程度は、個人差がありますが、あまりひどくなると、栄養が摂れなくなることもありますので注意が必要です。また、妊娠中期から後期にかけては、妊娠中毒症になる可能性もあります。中毒症の症状が出た場合には、必ず医師の診断を受けてください。重症化しないためにも、妊娠初期から、栄養管理などにも気をつけておくことが大切です。
特に濃い味を好まれる方は、塩分や脂肪、カロリーの過剰摂取から栄養バランスを崩し、妊娠中毒症を発症する心配があります。今から薄味に慣れ、薄味の食生活を心掛けると良いと思います。
他にも、胎児を育てている母体には、流産、子宮外妊娠、早産、常位胎盤早期剥離、前置胎盤など、たくさんのリスクがあります。また、多胎妊娠の場合には、単胎妊娠に比べて、妊娠、出産のリスクは高くなります。
時には、精神的に不安定になることもあります。お母さんが不安になると、おなかの赤ちゃんにも伝わりますから、お父さんやご両親の全面的なサポートが必要不可欠です。家族みんなで元気な胎児を育てているという気持ち、そして、何よりも、このようなリスクを抱えながらも、がんばっているお母さんへの感謝の気持ちを忘れずにいてください。家族みんなで、お母さんが心の余裕をもっていられるように協力していくことが大切です。
御夫婦が、夢にまで見ていた子供との生活。健康な赤ちゃんを望まれるのは当然のことだと思います。
当院では、妊娠がわかってからも様々な検査を行っております。通常の妊娠初期検査の外に妊娠15週頃になると、胎児の脊髄の奇形などを調べるクワトロテストを受けることができます。18週頃には羊水検査も受けられますが、検査によるリスクを伴いますから、ご説明を必ずお受けになってください。
元気にすくすく育っているのかな?どちらに似ているのかな?当院では、3D超音波にて、おなかの赤ちゃんの様子をご覧いただけます。また、妊娠中の生活指導を行うマタニティエドケーション、分娩時に必要な体力をつけるためのマタニティエクササイズ(単胎妊娠のみ:ドクターの許可が必要)、初めてお父さんお母さんになられる方のためのパパママ教室を開催しております。
また、当院では、早期からの母乳分泌、母乳哺育を目的に、乳房マッサージにも取り組んでいます。妊娠10ヶ月に入れば、乳頭柔軟化法を併せた乳管開通法が良いといわれています。
出産が近くなると、赤ちゃんの成長にあわせて、おなかもどんどん大きくなり、日常生活を送るだけで多くの体力を使うようになります。10ヶ月の歳月を経て、赤ちゃんの準備ができた時、まちにまった出産を迎えます。
当院では、出産前にご家族と出産方針をお話して、バースプランをたて、皆様の望む出産ができるよう最善を尽くしております。痛みに弱く、出産への不安が大きくなりすぎてしまう方は、無痛分娩を行うことも可能です。ご希望の場合は、担当医の説明を受けてください。
立会い出産やビデオ撮影など、ご希望があれば、ご相談ください。(元気な赤ちゃんが産まれることが最優先のため、多胎妊娠や母体や胎児に危険が切迫している場合などは、御希望に添えないこともありますのでご了承下さい。)
お住まいの場所から病院までの交通手段と時間、つれていってもらえる人など、それぞれの条件によって、来院のタイミングが異なりますので、日頃から家族で話し合って、妊娠36週に入れば、準備をしておいたほうがよいでしょう。
「おしるし(少量の出血)」「陣痛」「破水」は産徴と言われます。産徴は、おひとりおひとり、妊娠状態によって異なりますが、病院への電話連絡を忘れないようにして下さい。
通常、おしるしは、少量の出血で痛みを伴いません。月経より多い場合は、異常妊娠、異常出産の場合もありますので、電話連絡の上、ご来院されてください。
陣痛前に破水が起こった場合には、臍帯下垂や、児心音の変化が起こることもありますので、連絡の上、至急来院してください。その場合、お風呂に入ってはいけません。前期破水は、少量のものから大量のものまで様々で、少量であれば気がつかない方もいらっしゃいます。少しでもおかしいなと感じた場合には、自身で判断するのではなく、必ずご連絡下さい。
陣痛が始まったら、時間間隔を測定し、電話連絡をしてから来院してください。個人差がありますが、陣痛は徐々に強くなり、リズミカルになってきて、間隔も狭くなってきます。陣痛の痛みは呼吸法により、和らげることができますから、日頃から練習をしておきましょう。
通常、陣痛が始まってから出産までにかかる時間は、初産では平均24時間、経産では平均12時間と言われています。しかし、中には、その時間よりも早く(もしくは遅く)なるケースもあります。
陣痛の間隔が10分ほどになったら、本格的な合図です!赤ちゃんも精一杯がんばっています。みんなで一緒にがんばりましょう!
分娩前には、場合によって、浣腸・剃毛・導尿などの処置をして、出産に備えます。
分娩は、自然分娩が一般的ですが、難産などで母体や胎児に危険が切迫している状態の時には、吸引分娩や帝王切開を行うことがあります。産道や会陰の伸びが悪い場合には、会陰切開を行います。
分娩時には、赤ちゃんの写真を撮影いたしますが、ビデオ撮影や立会い出産も可能です。感動されるお父さんも多くいらっしゃいます。お仕事をされているお父さんには、携帯電話などのご連絡先を教えていただければ、病院からご連絡を差し上げます。ご家族の感動を是非記録されてください。
双胎妊娠の場合
双胎妊娠の場合は、子宮口が早期に開くことを防ぐため、16〜18週頃に子宮口を縫縮するシロッカー手術(約1週間の入院が必要)をします。その後、状態が安定していても、30〜32週頃から、入院管理のもと妊娠経過をみていきます。分娩方法は、帝王切開となります。
里帰り出産をご希望の方へ
当院から里帰り出産をご希望の方は、34〜35週に紹介状をお渡しいたします。
出産を終え、我が子を腕に抱く瞬間、これまでの苦労や苦痛が嘘のようにとんでいきます。出産祝いとして、心ばかりですが、病院からも心ばかりですがプレゼントをご用意しております。また、産後の疲れを癒していただくため、アロママッサージも行っております。
経膣出産であれば、初産6日間、経産5日間、帝王切開であれば、約8日間の入院をします。入院期間中、自然分娩の方は、経産婦の場合は(可能であれば)当日から、初産婦の場合は翌日、帝王切開の方は2〜3日目(点滴が取れてから)より授乳指導を行います。
基本的には、母子同室となります。自然分娩の方は、当日〜1日目より同室になりますが、体調により、見合わせることもあります。帝王切開の方は2〜3日目に点滴が取れてから同室となります。
入院中には、オムツの替え方、おっぱいの飲ませ方、抱っこの仕方、沐浴指導、退院指導、調乳指導を行い、赤ちゃんのお世話ができるようになってから退院します。ですから、初めてパパママになる方も心配はいりません。赤ちゃんは入院中NICUのドクターにより治療を受け、元気かどうかのチェックを行います。また、(ご希望があれば、聴力検査も行うことができます。)退院前より、産後の検診を行い、健康状態をチェックし、異常がなければ退院となります。
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退院後は、赤ちゃんは、NICUドクターによる1ヶ月検診、お母さんは1ヶ月検診(帝王切開の場合は2週間後にも検診があります)を行います。検診内容は、乳児の一般状態・体重・身長・頭囲測定・医師による全身状態の健診です。
産後の身体は大変デリケートになっています。赤ちゃんのためにも、無理をしないように過ごしましょう。
退院後は、14日以内に、出生届や出生通知表の提出などの手続きをしましょう。出生届は、退院時に母子手帳と共にお渡しいたします。入院時に必要な時は、その都度お渡しします。また、出産後、申請をすれば、戻ってくるお金があります。忘れないように申請を行いましょう。
授乳は、母乳分泌を促すため、できるだけ早期から吸わせることが大事です。乳汁分泌は、生後数日間は少ないことが多いのですが、頻回に夜間も吸わせてあげると、分泌を促すことができます。ほとんどのお母さんは、我が子を母乳で育てたいと思っているでしょうし、それが理想だと思います。しかし、母乳哺育にも、経母乳感染や薬剤、嗜好品など問題のある場合がありますので、きちんと知識をつけておきましょう。
当院では、産後、乳汁うっ滞などがあれば、乳房マッサージや搾乳などを行い、乳腺炎に進まないように予防にも努めています。産後のおっぱいトラブルは、遠慮なくご相談ください。
生後1〜2ヶ月頃になると、早期に母親が就労する場合もあり、生活の形態に変化が始まります。また、母親の体調や年齢によっては、母乳が不足することもあります。そういった場合には、人工乳(育児用粉乳)を上手に使うことも必要です。時間や場合によって、母乳と人工乳の上手な使いわけができればいいでしょう。
婦人科の敷居が高い・・・と感じておられる方も多いことでしょう。しかし、将来、病気で苦しむことのないように、不妊にならない為に、少しでもおかしいと感じたならば、婦人科を受診しましょう。
特に、下記に示すことに心当たりがある方は、婦人科を受診することをおすすめします。診察に抵抗があるのであれば、まずは相談だけでもかまいません。お気軽にどうぞ。
性機能が成熟する年齢になっても月経が起こらない場合や、規則正しい周期の患者様が予定月経日になっても月経が起きない状態を「無月経」といいます。
18歳になっても月経が起こらない場合を「原発性無月経」、周期が不規則となって月経が起きない場合を「続発性無月経」といいます。
原発性無月経では、体型や全身状態を調べたり、染色体検査、LHRHテストで検査し、どこに問題があるのか精査する必要があります。
続発性無月経では、プロゲステロン(黄体ホルモン)を投与し、月経(出血)がくる方は、第1度無月経で、こない方は第2度無月経と診断されます。
エストロゲンとプロゲステロン投与をおこなっても月経が起きない場合には、子宮に問題がありますので詳しい検査が必要になります。また、血液検査でプロラクチンを測定し、高プロラクチン値を示す場合には、カバサールやテルロンを処方します。下垂体性か、視床下部性か、卵巣性かは、LHRHテストをし、それぞれに応じて、排卵誘発剤の内服や注射を行います。赤ちゃんを希望していない時には、エストロゲン、プロゲステロンを投与し、月経を起こします。
月経の周期(間隔)は30日前後で、1週間以内のずれは正常です。しかし、月に2回きたり、1ヶ月以上こないと月経不順です。月経周期が45日以上と長いものは「希発月経」といい、25日未満を「頻発月経」といいます。基礎体温を測定し、超音波によって、子宮、卵巣(卵胞の大きさ)をチェックし、排卵が起こっているかどうか確認し、排卵誘発剤やエストロゲン、プロゲステロン内服、注射治療を行い、周期の正常化を図ります。
月経の期間は、4〜5日前後で約1週間あります。10日以上とだらだらと長かったり、1〜2日で終わる場合は正常とはいえません。少しでもおかしいと感じた時には、早めに受診しましょう。
月経は、剥離した子宮内膜、分泌物、血液から成り、その量は個人差があります。月経の量が多くて、潜血塊(血のかたまり)が出たり、貧血になる場合は「過多月経」、茶色〜黒色で少量(おりもの程度)の出血しかない場合は「過少月経」といい、両方とも異常です。
過多月経には、子宮筋腫、子宮腺筋症、内膜ポリープなどの器質的疾患に伴うもの、血液異常、甲状腺機能亢進症などの全身疾患に伴うもの、自律神経失調症などの機能的原因があります。どこに原因があるか調べ、原因を除去することが治療となります。機能性のものでは、ピルを投与し、子宮内腔の異常増殖を抑制し、月経量を減少させます。
過少月経では、子宮内腔の癒着(アッシャーマン症候群)や子宮発育不全に伴うものか調べる必要があります。子宮内腔の癒着が考えられる場合、手術後に子宮内腔を除去し、癒着防止のためIUDを挿入します。
また、月経痛(月経痛)がひどく、月経のたびに薬を飲んだり、寝込んだりする時はご相談下さい。
通常、月経以外で出血するのは、排卵期出血といわれるもので、排卵期(月経から約14日〜18日前後)に少量の出血が数日ある場合があります。これは、異常ではありません。しかし、月経や排卵期以外にある性器出血は異常です。たびたび出血がみられる場合には、婦人科を受診して下さい。
月経以外で、排卵期に短期間の痛みを感じる場合があります。これは、「排卵痛」といい、異常ではありませんから、心配はいりません。それ以外に月経と無関係に痛みを持続的に感じる時はご相談下さい。
帯下は、膣、子宮からの分泌物、おりものとよくいわれるものです。正常では白色ないし黄色で、においはなく少量なのが正常です。月経前後、不規則な生活をしたとき、風邪などで抗生剤を内服した時などに、酒粕様の白色になることがあります。かゆみがあるときは、カンジダ膣炎、外陰炎が考えられますので、検査をして、炎症がみとめられた場合には、エンペシド、オキナゾール等の膣坐薬やマイコスポールクリーム、アデスタン軟膏などで治療します。においが強く、白色で帯下が胞状の場合には、トリコモナス膣炎が認められる場合があります。その場合には、フラジール膣錠を10日〜14日間使用し、治療します。また、帯下(おりもの)に血液が混じる場合には、炎症の他に、膣部びらんからの出血、子宮癌の初期のこともあります。おりものは、とてもよいバロメータになります。量が多かったり、出血がみられたり、かゆみを伴う時には、そのままにしないで早目に婦人科を受診しましょう。
通常、下腹部には何もふれることはありません。下腹部にしこりがふれる時は、子宮筋腫や卵巣嚢腫の可能性があります。婦人科を受診して下さい。
結婚を考えられたときに、ぜひ行いたいのが、婦人科の健康診断です。
特に気になる症状がない場合でも、将来、赤ちゃんをほしいと望まれているなら、一度受診なさることをおすすめします。婦人科の病気には、症状が出にくいものもたくさんあります。婦人科というと、勇気はいりますが、安心のためにも、ブライダルチェックを考えてみてください。特に、以前に婦人科の手術を受けたことがある方や、下腹痛を時々感じる方は、結婚前に受けておいたほうがよいでしょう。
可能ならば、病院に来られる前に、基礎体温を1〜2ヶ月つけて持参しましょう。基礎体温の記録からは、多くの情報が得られます。
1. 高温期、低温期の区別がつかなかったり、ずっと低温のままの場合、排卵が起きていない可能性があります。
2. 低温部分の日数が3週間以上あるのに、高温部分が9日未満と短い場合は、卵巣(特に黄体)の機能が十分に働いていない可能性があります。
婦人科では、来院した日の基礎体温の状態と子宮、卵巣を比較し、正常な機能が行われているかチェックします。超音波で子宮、卵巣を確認し、子宮筋腫や卵巣嚢腫がないかを診察します。また、30歳以上の方は、子宮癌検査をします。子宮癌検査は子宮口の入り口を綿棒でこするだけなので、痛みはありません。必要に応じて卵巣の通過性のチェックをします。子宮卵管造影検査といって、子宮の入り口から造影剤を入れ、レントゲンを見ながら、子宮の形や卵管の通りを観察します。
(子宮癌検査:1,800円、子宮卵管造影検査:2,410円、超音波検査:2,470円)
子宮筋腫は、子宮に、筋肉のしこりができる病気です。良性の病気ですが、その大きさや場所によっては、月経時の出血が多く貧血になったり、圧迫されて膀胱炎や便秘になったりします。
子宮内腔に突出した筋腫(粘膜下筋腫)は、小さくても、月経量が多く、痛みが強くなります。腹腔内に成長するタイプ(漿状下筋腫)では、大きくなっても無症状のことも多く、さらに大きくなると、他の臓器を圧迫し、下腹部にしこりを感じたり、膀胱炎や便秘(便通異常)をきたすこともあります。
筋腫の大きさがこぶし大以上となった場合や、小さくても症状が強い(過多月経や月経困難症)場合には、手術の対象となります。妊娠を希望される場合は、筋腫のみを摘出し、高齢や経産婦さんで妊娠を希望しない場合は、子宮をすべて摘出します。更年期前後で筋腫もあまり大きくないケースでは、GnRHアナログというお薬で筋腫を小さくしたり、月経を抑えて手術しないで経過観察することもあります。
子宮内膜症は、月経時、子宮内膜組織が腹腔内に逆流して子宮や卵巣およびその周囲に癒着し、増殖していく病気です。良性の病気ですが、症状が進行していくため、やっかいな病気です。
卵巣にできると、古い血液がたまった状態になります(チョコレート嚢腫)。進行すると、子宮や卵管、腸などが癒着し、下腹部痛や 月経時の痛みが悪化、異常をきたします。
子宮にできた場合は、子宮の表層で厚くなり、子宮腺筋症となり、過多月経や月経困難症につながり、子宮筋腫と同じ様な症状が出現します。
治療は、初期であればGnRHアナログというお薬を使って治療しますが、月経のある間は進行するものですから、卵巣嚢腫(チョコレート嚢腫)が大きくなった場合など、手術を併用する必要がある場合も出てきます。ただ、手術後も再発の可能性があるため十分な管理が必要です。
卵巣腫瘍とは、卵巣にしこりができる病気で、良性、悪性の2種類があります。子宮癌と比べると、悪性の診断が難しい病気です。
原因としては、子宮内膜症、皮様嚢腫(髪の毛、油や歯ができるもの)、単純嚢腫(水っぽい液がたまったもの)、卵巣癌などがあります。卵巣は、月経周期によって大きさが変化します。そのため、2〜3ヶ月様子をみて、腫瘍が大きくなっていく場合は、悪性の可能性もあるので、手術が望ましいことがあります。
子宮内膜症が原因の場合は、卵巣嚢腫が大きくなったり、卵巣の周囲との癒着が起きたりして、不妊の原因になります。超音波で診断し、腫瘍の中の状態が不均一なものは悪性、均一なものは良性が多く、採血で腫瘍マーカーも調べ、経過をみる必要もあります。
治療としては、良性と思われるものであれば、経膣的に針を嚢胞に刺して、内容液を吸引し、アルコールで消毒します(アルコール固定)。再発を繰り返す場合は、手術とし、悪性と疑われるものは、早目の手術が望まれます。
◆ カンジダ膣炎および外陰炎
外陰部のかゆみ、発赤を伴い、ぽろぽろとした白いおりものが増える、カンジダというカビによる炎症です。月経前後、月経中、寝不足や風邪など体調が悪く、体力が低下した際によくかかります。エンペシドやオキナゾールといった膣坐薬や、マイコスポールやアデスタンクリームなどのクリームで治療します。
◆ 性器ヘルペス症
単純ヘルペスウイルスが性器に感染する病気で、STD(性行為感染症)の代表的な病気の1つです。高い熱や外陰部に潰瘍ができ、激しい痛みと分泌物が多くなります。また抵抗力が落ちている時に症状が出る人もいます。症状がひどい時には、抗ウイルス剤を使いますが、体力が回復してくると改善してきます。
◆ クラミジア頚管炎
クラミジアによって子宮の入り口に炎症を起こす病気で、STD(性行為感染症)の1つです。おりものの増加や下腹部の違和感を訴えますが、淋菌やカンジダなどに比べると症状が穏やかです。クラミジアは症状が弱いため、頚管から子宮、卵巣、骨盤と炎症が進んでから気づかれる事が多いため、卵管の閉塞や骨盤内癒着を引き起こし、不妊症の原因の1つになっています。検査で陽性の場合は、早期にジスロマックやエリスロマイシンなどの抗生剤の治療が大切です。
◆ 骨盤腹膜炎
膣、子宮、卵管、骨盤内に細菌などの炎症が広がり、高熱、下腹痛を訴えます。初期であれば、抗生剤の内服で治療しますが、症状が強くなれば入院し、抗生剤の点滴や消炎剤の投与が必要になります。
子宮筋腫などの手術を受けられる方は、前もって外来で手術前の検査をします。検査は、胸部X線、心電図、貧血症、感染症の有無や肝機能・腎機能検査の採血を行います。検査で異常がなければ、手術前日に入院し、病院内の案内や術前処理(抗生剤のテスト、剃毛など)を受けます。手術当日は、早朝、浣腸の後、術前の点滴があります。手術はお昼前後に開始されます。手術当日はベッド上で安静で、次の日からベッド上で体を動かし、おならが出てからおもゆから食事が始まります。術後5日目に傷を留めている金具をとります。金具がとれ、抜糸が終わった次の日から入浴(シャワー)ができます。退院は、術後8〜10日前後です。
【 出産について 】
出産での来院時に準備するもの【 出産について 】
ひとりの時に産気づいたら【 出産について 】
お産の流れ分娩費用について
【 出産について 】
前置胎盤弛緩出血
低体重児
痔
【 出産について 】
多胎妊娠帝王切開
【 出産について 】
病室について食事について
【 出産について 】
母子同室と母子別室について【 出産について 】
マタニティブルー






